第1回SICEポストコロナ未来社会ワークショップ
パンデミックとシステム・制御・ネットワーク理論
開催情報
- 日時: 6月6日(土) 13:00-17:00
- 開催:Zoomによるオンラインワークショップ
- Zoomをご利用いただけない方もご視聴いただける方法を検討中です
- 参加登録:
- 参加費は無料です.
- ご参加はSICE会員,または下記の協賛団体の会員に限ります.
- 参加登録はこちらをクリックしてください
- 主催:計測自動制御学会 (SICE)
- 企画:SICEポストコロナ未来社会WG
- 協賛:
- 総合司会: 望山洋(筑波大学)
講演者
- 特別講演
- 木村英紀(システムイノベーションセンター理事・副センター長,東京大学名誉教授)
- 招待講演
- 津村幸治(東京大学)
- 小蔵正輝(大阪大学)
- 田中雄一(東京農工大学)
- 堀豊(慶應義塾大学)
- 永原正章(北九州市立大学)
- 講演者によるパネルセッション
- 司会 藤田政之(WG主査,東京大学)
- パネラー 小野晃(産総研),木村英紀(SIC),津村幸治(東大),堀豊(慶應大),田中雄一(東京農工大),小蔵正輝(阪大),永原正章(北九大),舩田陸(UT Austin),笹原帆平 (KTH)
講演プログラム
- 13:00-13:10 開会挨拶 小野晃(SICE会長,産総研)
- 13:10-13:50 (特別講演)感染制御の政策課題
- 講演者:木村英紀(システムイノベーションセンター理事・副センター長,東京大学名誉教授)
- 概要:感染を制御するための政策立案のポイントは、感染者の増大とそれを防ぐための接触遮断政策の社会的経済的コストとのバランスを取ることと考える。この視点に立って最適制御の可能性を議論する
- 13:50-14:10 ネットワークド制御の手法に基づく感染抑制の課題について
- 講演者:津村幸治(東京大学)
- 概要:本講演ではマクロモデルであるSIRモデルや,分解能の意味でミクロ・メゾの構造を持った感染モデルの例を紹介し,後者のモデルにおいてネットワークド制御の手法に基づく感染抑制の手立てや研究課題について議論する.
- 14:10-14:30 感染症の人口動態モデルとその不確かさ
- 講演者:堀豊(慶應義塾大学)
- 概要:本講演では,感染症の人口動態予測に用いられる数理モデルを概説する.また,講演者が過去に新興感染症の人口動態予測を行った経験から得た教訓を共有し,感染症モデルの数理研究やその応用をする上での課題と展望を議論する.
- 休憩10分
- 14:40-15:00 ネットワーク上の信号処理とグラフサンプリング定理
- 講演者:田中雄一(東京農工大学)
- 概要:グラフ信号処理は,ネットワーク上のデータを解析するために活発に研究が行われている信号処理の一分野である.大規模なネットワーク上のデータすべてを取得し,保存することは現実的でないため,全体のデータをその一部分から復元し,推定しなければならない.つまり,ネットワーク上でのサンプリング定理を考える必要がある.本講演ではグラフ信号処理の簡単な紹介と,グラフサンプリング定理に関する研究の最近の動向に関して解説する.
- 15:00-15:20 社会的距離戦略の数理:ネットワーク科学の観点から
- 講演者:小蔵正輝(大阪大学)
- 概要:新型コロナウィルスに対する有効な治療薬やワクチンが広く利用可能になるまでは,社会的距離戦略がウィルスの流行を制御するための最も有効な方法であると考えられる.本講演では社会的距離戦略の数理モデリングについてネットワーク科学の視点から概説するとともに,最近の研究動向を紹介する.
- 15:20-15:40 COVID-19に関わる制御理論の最近の動向
- 講演者:永原正章(北九州市立大学)
- 概要:コロナウィルス (COVID-19)の感染拡大を抑制するため世界中の研究者がこの世界的課題に取り組んでいる.実際,arxivサイトを見てみると,COVID-19関連の論文が毎日,多くアップロードされている.この講演ではその中から特に,講演者の専門であるモデル予測制御や最適制御に関連する最新の研究をサーベイし,その取組を紹介する.
- 休憩10分
- 15:50-17:00 パネルディスカッション
- 司会: 藤田政之(WG主査,東京大学)
- パネラー: 小野晃(SICE会長,産総研),津村幸治(東京大学),堀豊(慶應義塾大学),田中雄一(東京農工大学),小蔵正輝(大阪大学),永原正章(北九州市立大学),舩田陸 (UT Austin),笹原帆平 (KTH)